「永い言い訳」を見た

f:id:KoKoEIGAbjog:20161026075738j:image映画『永い言い訳』公式サイト

映画『永い言い訳』予告編 - YouTube

この映画もレッドタートルみたいに結構前に見た映画なんですが、書いてきます。

あらすじ

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然のバス事故により、長年連れ添った妻を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。幸夫と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。 (映画コム)

 話としては主人公の成長物語的な感じですごくわかりやすかったです。ただ、ポジティブになる感じじゃなくて、ひたすら本木雅弘さんが滑稽に感じる演出をたくさんしてくるんですよね。それが、個人的に好きで何者にも通じるんですが、かっこいい人がすごくダサくうっていてなんかすごく感情移入しちゃうんですよね。というか、この映画は主人公は最後まで救われないというか、かわいそうというか。でも、ちゃんと成長してるっていう本当に何者の佐藤健さんみたいな感じでした。結局、主人公は最後まで一人で、周りは幸せになって。なんかそれが僕的にグッとくるものがあって泣いちゃいましたね。というか、なんかこの映画すごく是枝裕和感があって、とくに子供がすごくキーになったりとか。というのも、この映画の監督の西川美和さんは是枝さんのもとで映画館作りを勉強していたみたいです。この映画の子供の表現の仕方は正直是枝を超えていたと思います。是枝さんが純な子どもの表現をしていたのに対して、西川さんは少し大人になった子どもというかそういう表現でしたね。

 

あと、演技の面では竹原ピストルさんは何をするかわからない怖さの中にある純な優しさみたいな感じが素晴らしかったし、藤田健心さんもすごく思春期っぽいけど、優しさに溢れてる感じが素晴らしかったです。ですが、やはりというか、本木雅弘さんが群をぬいて表現力が高いんですよね。本木雅弘は演技が上手すぎて本当に実在する人間のように感じさせるのはすごいなと思いましたね。

 

という感じで、うまくまとめれなかったんですが、すごく楽しい映画だったので是非見ていただきたいです。あと、この映画結構笑えるんですけど、僕が見に行った映画館では皆さん笑っていて、すごくあったかい気持ちになりました。