「桐島部活辞めるってよ」を語りたい

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この映画は前から見てて好きなんですが、最近またこの映画について考えたくなったのでここに書きます。

 

あらすじ 

田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。

えーと、この映画の感想で、今までどういった人生(おもに学生時代)を送ってきたかがわかると個人的に思っていて、誰に感情移入するかでその人がどういう人かもわかるし、というかそういうのを考えるのがこの映画の楽しみ方だと思いますし、そこがこの映画のすごいところなんですよ。

僕は今までの人生では学校とか部活とかでもヒエラルキー的には中間というか、学校でもイケイケだったわけでもないし、暗かったわけでもないんですよね。僕は今高校二年生なんですけど、高二の初めに小学校五年生からやっていたバスケ部を辞めたんですけど、部活内でもバスケがめちゃくちゃ上手いわけなかったので、立場も中間って感じでした。でも、僕はその立場が納得いっていなくて、「上」に行きたいという感情がずっとあったんですよ。でも、それほどの実力もなかったのでそこには行けなかったって感じです。

とまぁ、僕の立場っていうのはこんな感じです。

僕はこの映画をDVDで初めて見たんですけど、その時はいろんな違和感を感じたんですよね。それは、この映画を観てて僕が無意識のうちに「前田」に嫉妬していたという感情だったというのに後で気づいたんです。この映画はどちらかというとマジョリティーである宏樹を「ダサく」見せているというか、いわゆる中身がない人間を揶揄してるというか。それが、一番心にパンチがくる表現なんですよ。僕もこの映画を観た後結構心にダメージを負いました。結局好きなことを好きなだけ(法外なこと以外)やってる人が最強だということなんです。

 

僕も高校2年でこの映画を観るとすごく焦燥感に襲われます。でも、それと同時に自分と向き合うことができるという僕にとっての教科書みたいな存在です。この映画にでてくる「友弘」みたいな人はこの映画を観たら絶対打ちのめされましたと思います。最後に朝井リョウさんが書く物語はすごく刺さりますね。