ドライブを観た

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 アマゾン

 

えと、この映画2011年のやつなんですけど、今更観ました。地元の映画館でアンコール上映やってたんですよ。

 

感想はすげーかっこいい!ライアン・ゴズリングやばい!って感じです。

 

おそらくこの映画はすごく好みが分かれると思います。カルト的な人もいれば、あまりノレなかったという人もいるでしょう。僕は正直後者でした。というのも、途中寝ちゃって集中できなくなってしまったんです。

じゃあ感想書くなよって話なんですが、、、

真面目に言うと、この映画を複雑に考えてしまうと、すごくつまんなくなると思いますね。とても面白いバイオレンス映画と考えてみると最高に面白く観れると思います。

あと、ライアン・ゴズリングは本当に芸達者と思わされます。本当にどんな役でもハマる。

ララランドみたいな普通の人もできるし、ナイスガイズ!みたいにコミカルな役もできる。

そして、この映画みたいなシリアスな二枚目も。

 

 

まぁ、自分的にはそんなにノレなかったですが、映画のキレを感じれた良作でした。

「GO」を観た

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ヤフー映画

 

京都シネマにて期間限定公開していたこの映画を観てきました。

 

 

あらすじ

高校3年の杉原の国籍は韓国だが、普段はまったく気にしない。桜井という少女とつきあうようになり、いつか自分の国籍を告白しなくてはならないと思っていたある日、同じ国籍をもつ親友に悲劇が起こる。原作は金城一紀直木賞受賞作「GO」。監督は、昨年の釜山映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した「ひまわり」の行定勲。脚本はTV「池袋ウエストゲートパーク」の宮藤官九郎。同番組に出演した窪塚洋介、「バトル・ロワイアル」の柴咲コウら若手人気俳優が共演。

(映画コム)

 

えーと、この映画はあらすじを読んでの通り在日モノということで今現在も根強く残っている我々日本人の韓国人への反射的差別がテーマになっているんですが、全般通してコメディタッチというかあまりヘビーな内容ではないんです。なのに、しっかりと人間の根本にある人に対しての疑心感がちゃんと物語に叩き込まれていて、それだけでなく色々な人の色々な感情であったり、考えだったりそれがぶつかり合う青春映画みたいな面もあったり。とにかく映画自体がすごくスタイリッシュでかっこいいんですよ。脚本がクドカンというのもあると思いますが。

 

俳優に関しては窪塚洋介さんは一人だけ明らかに違いますね。オーラというか風格というか。それがいい意味で周りが凡人のようにみえるので、映画にしっかり在日モノとしてのメリハリがついています。あと、山崎努さんが素晴らしかったです。不器用な息子思いの父を見事に表現していました。大竹しのぶさんも良かったですね。

 

ぜひ、DVDを借りて観て欲しい作品ですし、今の日本への風刺も兼ねているこの映画を観ないというのはもったいないと思います。 

 

 

 

「桐島部活辞めるってよ」を語りたい

https://m.youtube.com/watch?v=KjjG0WTQ6C4f:id:KoKoEIGAbjog:20161028154240j:image

この映画は前から見てて好きなんですが、最近またこの映画について考えたくなったのでここに書きます。

 

あらすじ 

田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。

えーと、この映画の感想で、今までどういった人生(おもに学生時代)を送ってきたかがわかると個人的に思っていて、誰に感情移入するかでその人がどういう人かもわかるし、というかそういうのを考えるのがこの映画の楽しみ方だと思いますし、そこがこの映画のすごいところなんですよ。

僕は今までの人生では学校とか部活とかでもヒエラルキー的には中間というか、学校でもイケイケだったわけでもないし、暗かったわけでもないんですよね。僕は今高校二年生なんですけど、高二の初めに小学校五年生からやっていたバスケ部を辞めたんですけど、部活内でもバスケがめちゃくちゃ上手いわけなかったので、立場も中間って感じでした。でも、僕はその立場が納得いっていなくて、「上」に行きたいという感情がずっとあったんですよ。でも、それほどの実力もなかったのでそこには行けなかったって感じです。

とまぁ、僕の立場っていうのはこんな感じです。

僕はこの映画をDVDで初めて見たんですけど、その時はいろんな違和感を感じたんですよね。それは、この映画を観てて僕が無意識のうちに「前田」に嫉妬していたという感情だったというのに後で気づいたんです。この映画はどちらかというとマジョリティーである宏樹を「ダサく」見せているというか、いわゆる中身がない人間を揶揄してるというか。それが、一番心にパンチがくる表現なんですよ。僕もこの映画を観た後結構心にダメージを負いました。結局好きなことを好きなだけ(法外なこと以外)やってる人が最強だということなんです。

 

僕も高校2年でこの映画を観るとすごく焦燥感に襲われます。でも、それと同時に自分と向き合うことができるという僕にとっての教科書みたいな存在です。この映画にでてくる「友弘」みたいな人はこの映画を観たら絶対打ちのめされましたと思います。最後に朝井リョウさんが書く物語はすごく刺さりますね。

「この世界の片隅に」を観た

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http://konosekai.jp/

https://m.youtube.com/watch?v=kczb7IJJg0g

この映画を観た直後にかいてます。                  

泣きすぎて、目がカピカピです。

 

えーと、今年ベストです。

 

あらすじ

第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描く。昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。能年玲奈から改名したのんが主人公すず役でアニメ映画の声優初挑戦を果たした。

(映画.com)

もう冒頭で今年ベストと言っているので絶賛しているのは間違いないのでもう今回は褒めまくります。

第一にこの映画をここまでの大傑作にしたのは監督の片渕須直さんはもちろんのことなんですが、なんといってものんさん!

本当にこの人の声はすごく優しいながら心に訴えかけてくるパンチがすごいです。僕はあまちゃんも観ていなかったのでこの方のことを話すのには土台がないですが、他の声優さんに負けていないというか、今まで僕が聞いた声の中で一番感動しましたっていうくらいやばいです。ここまでの演技をされると本業にしている方々は少し悔しい思いもあるのではないかと勘ぐってしまうほどでした。

えー、僕がこの映画を観てなんでここまでの感情になったかっていうのは、この物語に出てくる人は本当に純粋で無欲というか。観てて自分の心の濁りが浄化していく感覚がありました。みんな大切な人が亡くなっていっても自分を強く持っていて、だからこそみんなでみんなを助け合って。そういった人間の無くてはならない良い共存意識が芽生えていって。そんなん訴えられたら自分の悪い心が負けてしまうに決まってます。

少し綺麗事が多くなりましたが、本当にこんな感情が出てくるんです。

 

内容についてはネタバレになるので言いたくないのですが、スタッフロールの途中に席を立つのは絶対にやめてください、その後にまだあるので。最後まで感動させられます。

 

この映画の前ではどんな上手い演出も音楽も意味がなくなると思いました。とんでもないパワーです。この観た後の感覚はマッドマックス怒りのデスロードを観た以来です。僕は結構映画で「泣ける」ことをが多いんですが、今回の「この世界の片隅に」を観たときの涙はまるで小さい頃父に怒られて泣いたみたいな反射的な涙が流れました。

 

最後に、絶対に観て!!!

「湯を沸かすほどの熱い愛」を見た

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映画『湯を沸かすほどの熱い愛』オフィシャルサイト

前々から気になっていたこの映画ですが、二回みた今の感想を書きます。

 

あらすじ

宮沢りえの「紙の月」以来となる映画主演作で、自主映画「チチを撮りに」で注目された中野量太監督の商業映画デビュー作。持ち前の明るさと強さで娘を育てている双葉が、突然の余命宣告を受けてしまう。双葉は残酷な現実を受け入れ、1年前に突然家出した夫を連れ帰り休業中の銭湯を再開させることや、気が優しすぎる娘を独り立ちさせることなど、4つの「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。

この映画予告編を見る感じすごくあったかい物語だと思っていたんですが、どちらかというと悲しみとか寂しさとかのマイナスなことの方が多い物語でした。そのマイナスな部分を皆抱えていて、唯一それが「治らない」と確定している双葉は周りのマイナスをどんどん改善していくという感じです。そして、そのマイナスを改善していくたび病気が悪化していくのが、周りとの温度差みたいなものが僕はすごく感動しましたね。なんかここは感動のところっていうところに少し気持ち悪さを入れてくるんですよ。それが個人的に気に入ってて、普通の余命映画じゃないなと思いましたね。

 

えーと、役者さんたちはみんな素晴らしくて、宮沢りえさんはもちろんですが、特に良かったのが子供達ですね。この辺は監督の変態さがいい感じに出ていると思います。この映画の監督を務めた中野量太監督はこの映画が商業としての映画デビュー作なんですよね。なので、作品にインパクトが効いてて見た後は結構打ちのめされました。

 

えーと、もう映画を見てからかなり立つのであまり内容の濃いものはかけていませんが、いい映画なのは間違いないので是非みて頂きたいです。

 

「永い言い訳」を見た

f:id:KoKoEIGAbjog:20161026075738j:image映画『永い言い訳』公式サイト

映画『永い言い訳』予告編 - YouTube

この映画もレッドタートルみたいに結構前に見た映画なんですが、書いてきます。

あらすじ

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然のバス事故により、長年連れ添った妻を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。幸夫と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。 (映画コム)

 話としては主人公の成長物語的な感じですごくわかりやすかったです。ただ、ポジティブになる感じじゃなくて、ひたすら本木雅弘さんが滑稽に感じる演出をたくさんしてくるんですよね。それが、個人的に好きで何者にも通じるんですが、かっこいい人がすごくダサくうっていてなんかすごく感情移入しちゃうんですよね。というか、この映画は主人公は最後まで救われないというか、かわいそうというか。でも、ちゃんと成長してるっていう本当に何者の佐藤健さんみたいな感じでした。結局、主人公は最後まで一人で、周りは幸せになって。なんかそれが僕的にグッとくるものがあって泣いちゃいましたね。というか、なんかこの映画すごく是枝裕和感があって、とくに子供がすごくキーになったりとか。というのも、この映画の監督の西川美和さんは是枝さんのもとで映画館作りを勉強していたみたいです。この映画の子供の表現の仕方は正直是枝を超えていたと思います。是枝さんが純な子どもの表現をしていたのに対して、西川さんは少し大人になった子どもというかそういう表現でしたね。

 

あと、演技の面では竹原ピストルさんは何をするかわからない怖さの中にある純な優しさみたいな感じが素晴らしかったし、藤田健心さんもすごく思春期っぽいけど、優しさに溢れてる感じが素晴らしかったです。ですが、やはりというか、本木雅弘さんが群をぬいて表現力が高いんですよね。本木雅弘は演技が上手すぎて本当に実在する人間のように感じさせるのはすごいなと思いましたね。

 

という感じで、うまくまとめれなかったんですが、すごく楽しい映画だったので是非見ていただきたいです。あと、この映画結構笑えるんですけど、僕が見に行った映画館では皆さん笑っていて、すごくあったかい気持ちになりました。