「GO」を観た

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ヤフー映画

 

京都シネマにて期間限定公開していたこの映画を観てきました。

 

 

あらすじ

高校3年の杉原の国籍は韓国だが、普段はまったく気にしない。桜井という少女とつきあうようになり、いつか自分の国籍を告白しなくてはならないと思っていたある日、同じ国籍をもつ親友に悲劇が起こる。原作は金城一紀直木賞受賞作「GO」。監督は、昨年の釜山映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した「ひまわり」の行定勲。脚本はTV「池袋ウエストゲートパーク」の宮藤官九郎。同番組に出演した窪塚洋介、「バトル・ロワイアル」の柴咲コウら若手人気俳優が共演。

(映画コム)

 

えーと、この映画はあらすじを読んでの通り在日モノということで今現在も根強く残っている我々日本人の韓国人への反射的差別がテーマになっているんですが、全般通してコメディタッチというかあまりヘビーな内容ではないんです。なのに、しっかりと人間の根本にある人に対しての疑心感がちゃんと物語に叩き込まれていて、それだけでなく色々な人の色々な感情であったり、考えだったりそれがぶつかり合う青春映画みたいな面もあったり。とにかく映画自体がすごくスタイリッシュでかっこいいんですよ。脚本がクドカンというのもあると思いますが。

 

俳優に関しては窪塚洋介さんは一人だけ明らかに違いますね。オーラというか風格というか。それがいい意味で周りが凡人のようにみえるので、映画にしっかり在日モノとしてのメリハリがついています。あと、山崎努さんが素晴らしかったです。不器用な息子思いの父を見事に表現していました。大竹しのぶさんも良かったですね。

 

ぜひ、DVDを借りて観て欲しい作品ですし、今の日本への風刺も兼ねているこの映画を観ないというのはもったいないと思います。