「何者」を見た

映画「何者」公式サイトf:id:KoKoEIGAbjog:20161020223209j:image

 

すごくお久しぶりの投稿になります。

このブログを見てくださってる人がいるかさえもわかりませんが、、笑

 

というわけで、「何者」を見てきました。

原作は未読で予備知識は予告編と中田ヤスタカさんが音楽を担当しているということ辺りだけでした。

 

結論から言うと無駄がない!と思いました。というか、無駄に見える行動だったり仕草だったりがちゃんとクライマックスで着地するのでモヤモヤがなかったですね。

僕がよく見させていただいてる映画ブログの「何者」評も書いていたのですが、97分はかなり短くて120分くらいあっても良かったんじゃないかなと思いました。でも、120分あったら退屈してしまう場面が出てくるかもしれないので、これで良かったかもしれないです。

ネタバレをすると全く映画に没入できないと思うので核心は言わないですが、いまテレビでやってるCMでどんでん返しというフレーズが出てきますが、僕はこの映画はクライマックスでどんでん返しがあるし、予想もできなかったので正しいことだと思います。

まぁ、僕は三浦大輔さんの作品は見たことがありませんし、そんな大口は叩けないんですが、すごく盛り上げ方が上手いなと思いました。クライマックスの場面では鳥肌立ちました。あと、この映画全体的に嫌な感じがずっとあるのでこういった居心地の悪さみたいな雰囲気が嫌いな方はこの映画楽しめないと思いますし、特に大学生の就職活動を今現在している方はただ不快な思いを抱いて帰路につくことになると思います。僕はこういう感じが大好きなのでとても楽しめました。

出演者の方のことについては、佐藤健さんすごく嫌な感じを醸し出してて素晴らしかったです。佐藤健ってイケてるキャラよりミスってるキャラの方が似合ってる気がします。あと、山田孝之さんが個人的に一番好きでした。今まで山田孝之さんといえばあまり感情移入することができないという感情を持っていたのですが、この映画ではいい意味で普通というか自然というか。素晴らしかったです。  というか、僕は別になにも偉くないのにこうやって色々批評しているのがすごく「寒い」ですね。

演出も素晴らしいかったです。僕がいいなーと思ったのは隆良がタバコをわざわざシガレットケースに入れていて、本当かっこつけてるなぁーと思いました笑   他にも色々好きな演出があるんですけど、ネタバレになるのでやめときます。

 

この映画を見てからSNSというのがすごく人間に浸透してきているという現実を再確認しました。特に、大きな偏見というか思想を持っている人がSNSをすると色々と大変なことが起きるのかなぁーと思いました。とにかく、傑作であることには間違いないし、同じ原作者朝井リョウさんの桐島より万人ウケすると思うので桐島が無理だったという人も見れると思いますね。あと、予告編からだいたいこんな感じだろうというイメージはおそらく大抵の人は覆されると思います。

最後に言いたいのがこの映画が駄作とか面白くないとか言ってる人はよっぽど自分というものを持ってる強い人なんでしょうね(皮肉)

というわけで、今年ベスト級でした。ヒメアノールが一位の座を守っていましたが、それを引きずり下ろすぐらいのすごい熱量がある映画でした。本当に大傑作。